書きたいかたちのまま、言葉を置く。
日本語組版を、仕上げではなく、書く操作に。
縦書きの小説を、横書きの道具に合わせて考える必要はありません。ルビ、縦中横、傍点、字下げ、改ページ、見出しを、執筆の流れの中で整えられます。横書きへの切り替えも、いつでも行えます。
「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」
ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた。
ほんとうにあったことか、その後、尋ねてみたこともないので、私にはわからぬけれど、いろいろ不思議な物語を聞かされたあとだった。
「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」
ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた。
ほんとうにあったことか、その後、尋ねてみたこともないので、私にはわからぬけれど、いろいろ不思議な物語を聞かされたあとだった。
私に一人の不幸な友だちがあるのです。